日頃からご愛顧頂き誠に有難うございます。おかげさまで金澤屋は創業180年を迎える事ができました。
180年前の事は、教科書や歴史書からしか読取ることはできませんが、江戸時代から明治への変革、そして太平洋戦争、人が生き抜くのも困難なほど物不足の時期を乗り越えるのはどれほど大変だったでしょう。180年前この本町にて綿打ち商から始まり、布団製造・小売り・卸を経て現在、『その人にとって役に立つ道具の提案を』を企業理念に、オーストリアからのベッド輸入代理店となり、自店での枕・羽毛布団の製作など、今も変革の真っ盛りです。高度成長を経て物が溢れている時代に、それぞれ異なる一人ひとりの眠りに対し、どのような『眠りの道具』を提案できるかを真剣に考え続けております。本年度父本木孝雄より会社を引き継がせていただくことになりました。会社は先代より引き継ぎ次世代へ渡していく一時の借り物。そんな想いで、200周年を目指して行きたいと思います。これからもどうぞよろしくお願い致します。
金澤屋 七代目当主 本木毅